耳鳴りが治らない時に試してほしい4つのこと

急に耳鳴りがしてなかなか治らないと不安になりますよね。
短時間で治ればいいのですが、「もしかしてずっとこのままじゃないか?」と不安になればなるほど症状が気になってしまいます。
まずは病院に行くということを前提に、それでも耳鳴りが良くならない場合に試してほしい4つのことをご紹介します。
耳鳴りのメカニズム
鼓膜は写真中央の耳の中にある茶色の部位です。
蝸牛は、右側カタツムリの殻のような部位です。そしてそこから出ている黄色いのが蝸牛神経です。
そもそも何故耳鳴りが起きるのかというメカニズムは、はっきりと分かっているわけではありません。
それに一つだけが原因ではありません。
老化によって聴力が低下することから起こることや、ストレスで自律神経が乱れ、抗がん剤の副作用、気圧の変化やライブなどに行き大音量の音を聞いた後など様々です。
2015年3月4日放送のためしてガッテンでは、耳から入ってきた空気の振動を電気信号に変換する蝸牛が老化によりうまく働かなくなってしまうことが原因で、脳に伝わる信号が弱くなってしまいます。そうすると、脳の感度を高めようとして脳内の他の電気信号の音を拾ってしまい「キーン」という音を作り上げてしまうということです。
通常、音を聞くということは、外で空気に振動が起こりそれが耳の中に入り鼓膜に振動が伝わります。
そして、鼓膜から最終的に蝸牛(かぎゅう)に伝わり、蝸牛神経から脳の聴覚野に伝えられることとして音として感じることになります。
これが、耳鳴りがあると蝸牛がうまく働かなくなっていることにより、外界の振動ではなく、脳で起きている他の電気信号を拾うことにより「キーン」と言った音をに繋がっているということです。
なので、正常に音を聞く時に働くメカニズムが働いていないということです。
ためしてガッテンでは、老化によるものとしていますが、その他の要因でも蝸牛がうまく働かなくなっていれば同じようになることが考えられます。
耳鳴りが起きたらどうするか?
とりあえず病院に行く
老化の耳鳴りの場合は、難聴と一緒に起きていることが多く、徐々に聞こえにくくなってきているという前兆がある時には焦らず治療をしていくことが必要です。
ですが突然「キーン」というような耳鳴りが始まり、数分しても治らない、寝る時にも耳鳴りが気になって深く寝れない、耳鳴りのせいで会話に集中できない、耳鳴りが始まって数時間経っても治らないような時は、まずは必ず病院に行くようにしましょう。
専門の耳鼻科で検査してもらいます。
最初に病院に行かずに「そのうち治るだろう」と放っておくと、そのまま悪くなってしまうということがあります。早く対策ができた方が、良くなる確率が高いので不安な場合はすぐに病院に行きましょう。
耳鳴りの種類と分類について
耳鳴りは2種類、聞こえ方によって4つに分類されます。
耳鳴りの種類
耳鳴りの種類は、
- 他覚的耳鳴り
- 自覚的耳鳴り
の2種類があります。
他覚的耳鳴り
他覚的耳鳴りは体内に音源があり、他人にも聞こえる音が元に伴う耳鳴りです。
例えば、呼吸をした時の音、血液が血管を流れている音、心臓の音、喉の筋肉の収縮する音など、生命活動に関わる音などです。
自覚的耳鳴り
自覚的耳鳴りは、体内に音源がなく自分しか聞くことができない音です。
音が聞こえる過程において何らかのトラブルがあることにより、音がしているように感じるものです。
耳鳴りのほとんどの場合がこれにあたります。
耳鳴りの分類
耳鳴りは音の聞こえ方によって、4つに分類されます。
- 低音性耳鳴り
- 高音性耳鳴り
- 単音性耳鳴り
- 雑音性耳鳴り
の4つです。
低音性耳鳴り
「ボー」、「ゴー」というような耳が詰まった感じの低音がします。
高音性耳鳴り
「ピー」、「キーン」というような金属音や電子音に似たような高い音がします。
単音性耳鳴り
「プー」、「リーン」というような一種類の音がします。
雑音性耳鳴り
「ジージー」、「ザー、ザー」といったような複数の音が混じったような音がします。
これらの違いというのは、どこに障害があるかで変わると考えられていますが、まだ詳しいことは分かっていません。
耳鳴りがおさまらない時に試してほしい4つのこと
耳鳴りがおさまらない時に試してほしいことをご紹介します。
- 体と心を休める環境を整える
- 血行を良くする
- 栄養のバランスを考えた食事をする
- どんなストレスがあるか考える
一つずつ解説していきます。一度に全部ではなく、できることから試してみてください。
体と心を休める環境を整える。
耳鳴りはストレスが原因で起こるとも考えられています。
ストレスが自律神経のアンバランスを引き起こし、交感神経が過剰に働いてしまうということがあります。
副交感神経をしっかりと働かせるには、ゆっくりとリラックスして休むことが大切になります。
そしてストレスを軽減させることが必要になります。
体の疲れや睡眠不足も耳鳴りと関係することがあります。
睡眠不足は、忙しくて寝る時間が短い場合は、寝る時間を確保するようにしましょう。
でも、おそらくほとんどの人は、寝たいのに寝れないなど睡眠自体に障害があるケースが多いです。
そういった場合は、無理矢理寝ようとすると、それもストレスになってしまうので、睡眠の質を改善することをお勧めします。
血行を良くする
首や肩こりを伴うことがあるので、首や肩周辺の血行を良くするためにストレッチを行いましょう。
直接的に関係があるわけではないかもしれませんが、首や肩の血行が良くなれば血流も良くなり肩こり首のコリを改善できて体が軽くなることでリラックする効果も得られます。
首ストレッチ
首のストレッチです。
- 首を左右のどちらかに傾けます。
- 頭に手を添えます。
- そのままの姿勢をキープしながら2回深呼吸をします。
- 特に息を吐く方を長くゆっくりにしましょう
- 2回深呼吸をしたら逆側を同じようにやります。
手の重みを利用します。手で無理やり首を倒さないようにしましょう。
首後ろのストレッチ
- 首を前に倒します。
- 両手を組んで頭のてっぺんに近い方にのせます。
- そのままの姿勢をキープしながら2回深呼吸をします。
二の腕ストレッチ
二の腕のストレッチです。
- 右手を上げて肘を曲げて、右の肩甲骨を触ります。
- 左手で肘を持ち内側に引っ張ります。
- 2回の深呼吸をします。
- 終わったり左手も同じようにやります。
肩のストレッチ
- 右手を肘を伸ばしたまま体の前に持ってきます。
- 左手で肘の辺りを持ち、手前に引き寄せつつ左に引きます。
- 肩が上がらないようにしながら2回深呼吸をします。
- 終わったら左手も同じようにやります。
普段ストレッチをする習慣がない方は、筋肉が硬くなっていることが多いです。息を吐きながらゆっくりと伸ばしていくことで体がリラックスして副交感神経優位な状態を作ることができます。
首や肩周りのストレッチをすることが直接的に耳鳴りに関係するわけではありませんが、是非試してみることをお勧めします。
頭皮マッサージ
頭皮を自分でマッサージするのもオススメです。
ストレスがかかると首や肩だけではなく、緊張から頭皮も硬くなってしまいます。
なので、自分で気持ちいいと思うようにマッサージしてみるのも効果的です。
耳を引っ張る
これは耳鳴りというよりも、耳が聞こえにくくなっている場合に役立ちます。
個人差がありますが、耳を引っ張ることで直後に聞こえ方が良くなるケースがあります。
- 耳の上を持ちリズミカルに引っ張る
- 耳の真ん中ぐらいを持ち横にリズミカルに引っ張る
何度も試してみて、一番聞こえやすくなる角度を見つけてください。
1、2で約1分を目安にしましょう。
これは一時的に聞こえ方が良くなるケースがあります。ですが、あくまで一時的なものでまた元に戻ってしまう可能性が高いです。なので1日一回習慣的にするようにしてみましょう。
栄養のバランスを見直す
特にビタミンB群をとるように心がけましょう。特にビタミンB12です。
ビタミンB12は耳鳴りの治療薬として処方されることがあります。
主に、神経細胞の合成のサポートや修復に使われます。
これは普段の食事で摂ることができるので、食事からしっかりとビタミンB12をとることを心がけましょう。
ビタミンB12は動物性食品に多く含まれます。植物性食品にはほとんど含まれていないので、ベジタリアンなどの食生活をしていると不足がちになります。
そういった場合はサプリメントから摂ることも必要です。
多く含まれる食品は、レバー、牛肉、豚肉、卵、ミルク、チーズ、貝類、サンマなどです。
さらにストレスによって、ビタミンCが失われるので、ビタミンCの摂取も忘れないようにしましょう。
レバーを焼いてレモンをかけて食べるのがオススメです。
そうすることでビタミン、タンパク質も一緒にとることができます。
どんなストレスがあるかについて考える
ストレスも耳鳴りの原因になることが知られています。
実際に今どんなストレスがあるのかを考えてみましょう。
そのストレスが要因で耳鳴りとなっている可能性もあります。なので、目の前にあるストレスを回避する方法を考えましょう。
特に耳鳴りは、話を聞きたくないという心理的な側面もあります。なので身の周りにそういったタイプの人がいないかを考えてみるのも参考になるはずです。
ストレスと耳鳴りの関係にまとめた記事があるので、是非一度読んでみてください。
参考記事
えっ?そんなことが耳鳴りの原因に?ストレスと耳鳴りの関係と対策法
まとめ
治療をしても耳鳴りが治らない時には、ストレス対策をしたり、血流を良くすること、食事を見直して栄養不足の解消を心がけましょう。
適切な治療を受けていたとしても、治療だけ受けて何も生活を変えないというよりも、これをきっかけにして生活習慣を見直してみることをお勧めします。
その方が、治療と合わせて効果が促進されることが期待できますよ。
耳鳴りなど耳に関する症状がある時は、血流の改善やリンパの循環を良くする必要があります。
血流が悪い状態だと栄養を細胞に届けることがうまくできないため栄養が吸収されにくいです。
なので、栄養が吸収しやすくストレスで消費された栄養を補える蜂の子がオススメです。
耳のトラブルの場合、血流を良くすることやリンパの循環を良くすることが重要になってきます。
是非一度お読みください。